血のつながりよりも… と観るのは表層的観賞
不思議なもんじゃよ、自分が育てた子供より、他人のあんたの方が、よっぽど擁してくれた。ありがとう。
映画「東京物語」を観ています。表面だけ場面を追っても、昭和の風俗がよくフィルム映像に定着されています。
ストーリーは東京から戻ってすぐに母親が急死する。脳梗塞だったと思いますが。『具合が悪かったのかしら』という、深く追求がされないけれども、その点シナリオ的に観るとミステリーとして残る。でも、デジタル修復版で観ると、本人は自覚があったのだろうと感じさせるシーンがいろいろと見つかる。
この映画、原節子の縁起と役どころで語られることが多いですが ― それも最近では戦災孤児という言葉は忘れ去られてはいますが、わたしは東山千栄子さんの演技力と台本の深い読み込み。なかなかのツワモノだと感じます。
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